医療事務の検定について

医療事務の検定にはさまざまな種類があるが、代表的なものとしては下記の二つがあげられる。

・（財）日本医療教育財団の「医療事務技能審査試験」

・（財）日本医療保険事務協会の「診療報酬請求事務能力認定試験」

これらは知名度も高く、医療機関からの評価も高い検定である。

「医療事務技能審査試験」は一般的にメディカルクラークと呼ばれ、３０年の歴史ある試験である。医科部門と歯科部門それぞれ１、２級に分かれている。この検定は厚生労働大臣許可の（財）日本医療教育財団が実施する全国統一試験で、レセプト業務だけではんく、病院内の事務職全般にわたる技能の評価を行なう。

これに対し、「診療報酬請求事務能力認定試験」は平成６年から始まった、比較的新しい検定である。この検定では診療報酬請求事務を行う上で必要な知識を審査する。

またこの他の医療事務資格試験としては、日本医療事務協会主催の保険請求事務技能検定試験や、技能試験振興協会主催の医療事務管理士、医療秘書教育全国協議会主催の医療秘書技能検定などがある。

このように医療事務の検定には色々な名称の試験があり、さらに認定試験、検定試験の中には医療秘書や医事コンピューター試験など細分化されていて、迷ってしまう人も多いかもしれない。

しかし基本的には名称は異なっても、医療事務の内容自体は国で定められているものなので、どの名称の資格だから就職に有利、不利などということはないのだ。試験の開催時期や受験料などを比較検討してみて受験するのも良いかもしれない。