サムウォルトン
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サムウォルトンは1918年、オクラホマ州で生まれた。
家庭は貧しく幼少の頃から、雑誌売りなどをして家計を助けていたようである。
ミズーリ大学時代には助手を雇って、新聞配達のビジネスを始めるなどすでに経営者としての片鱗をうかがわせていた。
1945年に兵役を終えた後、義理の父親に2万ドルを借り、妻のヘレンと2人で貯めた5000ドルで、アーカンソー州のバラエティーストアーを買い取り店舗経営を開始する。
生来の勤勉さと社交性が貢献して順調に売り上げを伸ばしていたが、店の繁盛を見て自分の息子たちに経営させたいと考えた家主から契約の更新を断られ、不運にも店を失う。
失意の底にあったウォルトンだが、1950年32歳のときに人口3000人の田舎町ベイトンビルでわずか112坪の店を手に入れ再出発を図る。
この店に当時は珍しかったセルフサービスの手法を取り入れ、人々の評判を勝ち得る。
1962年ウォルトン44歳の時、ついにディスカウントストア「ウォルマート」をオープンする。「安く仕入れた分の儲けは、お客に還元するのだ」という考えは、見事に的中し、ウォルマートは、更に多くの顧客の支持を得ることになる。
一方、従業員達との意欲を高めるためにいち早く、利益分配制度や株式の割引購入制などを導入、また全従業員に会社の売上額や利益などの情報を共有する。こうした労使の良好な関係作りが功を奏して、アメリカの企業には珍しく労働組合がなかったウォルマートは順調な成長を遂げることとなる。
1970年には株式を公開。1991年ついに年商で全米小売業第1位に上り詰める。
1992年大統領から自由勲章を受章。その年の4月ウォルトンは他界するが、ウォルマートは現在世界中で5000店舗、年商2500億ドル(約28兆円)を超える世界最大の小売業となっている。
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